自分の性格を把握しよう

誰でも仕事をしていれば、何らかのストレスを抱えるものです。その原因も、仕事内容や勤務条件、職場での人間関係など、幅広く多岐にわたるでしょう。どのような原因であっても、ストレスが強かったり、長引いたりすると、ゆくゆくは大きなダメージになってしまいます。最悪のケースでは、深刻な病気にかかり、仕事を辞めざるを得なくなることもあるのです。そこで、普段の仕事でも役立つような、自分なりのストレス・マネジメント方法を身につけることが求められます。

前述したように、仕事でのストレス原因には様々なものがありますが、実は自分の性格が、ストレスを生み出す原因になっているケースも珍しくありません。例えば、怒りやすい人は、裏を返すとストレス耐性の低い性格とも言えます。

このようなタイプの人は、まず自分の怒りを客観的に把握することが大切です。怒りを感じた時点の度合いを10段階で評価し、場所や時間帯も記録しておくといいでしょう。ある程度まで蓄積した記録を分析すると、怒りの予兆や反応しやすい原因、自分本来の性格などから、一定のパターンに気づけるはずです。

そのパターンを応用すれば、普段の仕事でも怒りの予兆を感じ取り、ストレスになる原因から距離をとったり、ストレスを受けやすい自分の性格を改善したりと、様々な工夫に役立てることができます。特に怒りやすい人の性格は、普段からプライドが高く高圧的で自己主張が強い傾向にあるので、改善点も明確になるはずです。